3日午後2時の東京都庁で、東京都知事選への対応が注目される小池知事が「おめでとうございます」と笑顔で握手を交わしたのは、2日に東京の港区長選で初当選した清家愛氏(49)だ。

自民党と公明党が推薦した現職を破っての当選。

20年にわたり港区長を務め、6期目を目指す現職・武井雅昭氏は前回から8000票以上減らし落選。多選非難や政治とカネを巡る、自民党への逆風が影響したとの見方も出ている。

自民党関係者からは「首長選って自民党への風当たりを見る上で、ばかにできない。最近勝てていないことは事実だ」との厳しい声もあがった。

小池知事へのあいさつを終えた清家氏に「港区長選の結果は都知事選に影響を与えるか?」と聞いたところ、「特にそういう考えはない」と述べた。

一方、6月20日告示の都知事選にいち早く立候補を表明した、立憲民主党の蓮舫参院議員は週末も積極的に活動。

雨の中、多くの人が集まった街頭演説で「東京都のトップになって、東京から行財政改革をしたいと。その思いが強くなっています」と熱弁を振るう蓮舫氏に聴衆からは拍手と歓声があがった。

演説後に、小池都知事が出馬表明していない点について聞くと蓮舫参院議員は、「それはわからない。出られるのであれば、早く出ていただきたいし戦いたいなとは思う」と笑顔で話した。

1日、都庁の真下で行われている生活困窮者に向けた食糧支援を視察した蓮舫参院議員は、「できれば現職の都知事も、こうした現場は見てほしいと思いました」と話した。

対する小池知事。
3期目を目指し出馬の意向が注目されているが、5月31日の会見では「これまで8年間について申し上げると、待機児童はほぼゼロになっている。女性参画やチルドレンファーストを柱にして、ずっと実行してきた」と、実績をアピールした。

一方、出馬については沈黙を貫いたままだ。

6月20日に告示される都知事選。
広島・安芸高田市の石丸伸二市長や、航空自衛隊の元トップ・田母神俊雄氏、タレントの清水国明氏など20人以上が立候補を表明している。

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