女性職員らへのセクハラ問題で前町長が辞職したことに伴う岐阜県池田町長選が9日、投票され、午後8時45分から開票作業が始まる。午後10時までには大勢が判明する見通し。

 立候補したのは、いずれも無所属新顔で、生命保険会社員の竹中誉氏(53)、元兵庫県議の小西彦治氏(52)、元岐阜県課長の柳生一成氏(68)の3氏。

 この町長選は、町幹部を経て町長を6期目の途中まで20年超にわたって務めた前町長のセクハラ問題が発端で行われた。今年4月、町が設置した第三者委員会がセクハラを認定し「辞職相当」の意見を出したことを受け、前町長が辞職。今回の町長選では、町政への信頼回復なども問われていた。

 竹中氏は、「脱・消滅可能性」として人口減少対策や行政組織改革、農業の発展などを訴えた。

 小西氏は、行政に足りないのはやる気だとして、新たな風を吹き込むとしていた。

 柳生氏は、少子化対策を重視するほか、企業誘致や農業・商工業の活性化などを訴えた。

 当日有権者数は1万8515人、投票率は51.89%(前回は58.29%)だった。(木村俊介)

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