静岡県の鈴木康友 知事は6月11日に就任後初めての定例会見に臨みました。リニア建設をめぐり岸田文雄 首相やJR東海の丹羽俊介 社長などと相次いで面会したことについて、「心合わせができた」と手応えを語っています。

リニア静岡工区を視察へ

就任後初めての定例会見を迎えた鈴木康友 知事。

JR東海の丹羽俊介 社長や岸田文雄 首相との面会、それに建設促進期成同盟会への出席などリニア問題をめぐって精力的に動いてきたことを問われると…

鈴木康友 知事:
リニアを推進していくという心合わせができたと同時に静岡県の立場というものを改めて関係者の皆様、特に重要なキーマンとなる皆様にご理解いただいた

その上で、これまでの通り大井川の水と生態系の保全を両立できるようJR東海と対話を続けていく方針を示し、県議会6月定例会の後に静岡工区を視察する考えを明らかにしました。

空港新駅調査費「すぐの計上は考えていない」

また、川勝平太 前知事が求めてきた静岡空港直下の新幹線新駅については具体的な段階ではないとして、調査費についても「すぐの計上は考えていない」と答えました。

鈴木康友 知事:
まだ空港新駅が設置されるかも決まってませんし、規模だとか工事の内容、どういう風に進めるかなどいろいろなことを考えないと予算規模も決まらないと思いますし、どういう責任分担で割り振るかかなり先の話になると思います

浜松新野球場は6月議会で議論

一方、静岡県浜松市に計画している新しい野球場については、就任後 「計画自体を練り直す」と明言していましたが、球場を中心に整備する基本的な部分は変わらないとして6月定例会で議論する方針です。

鈴木康友 知事:
決めてしまわないことが私は大事だと思います。基本計画は細かく全部決めるというものではありませんので、中にどういう施設を盛り込んでいくのかということについては踏み込んだ民間の知恵や浜松市の意向が入ってくるという風に思っています

鈴木康友 知事は6月19日から初めての県議会に臨み、最大会派の自民改革会議をはじめ どう向き合って議論を進めるか注目されます。

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