佐賀空港への自衛隊のオスプレイ配備計画をめぐり、駐屯地の建設工事が6月12日ので着工から1年を迎えました。防衛省は、来年7月までにオスプレイ17機を配備する計画です。
【リポート・川野 優也】
「駐屯地の建設現場です。周辺は高いフェンスに囲まれています。内側にはひときわ大きな建物の骨組みが作られています。8階建ての隊庁舎です。高さは40m以上。最上階には作業員の姿も確認できます」
田園風景に現れた「隊庁舎」。
佐賀空港の管制塔よりも高く、規模の大きさが分かります。
1年前に始まった駐屯地の建設工事。
空港西側の約34ヘクタールに、駐機場や火薬庫、格納庫などを整備する計画で、着々と工事が進んでいます。
【リポート・川野 優也】
「クレーンに格納庫3と書いてあります。格納庫がこの周辺に建設されるとみられます」
【反対派】
「この基地が作られたら私の生活が壊される」
一方、工事現場の入口ではオスプレイの配備に反対する市民団体のメンバー約15人が工事を中断するよう訴えました。
“佐賀駐屯地”には、オスプレイ17機のほか目達原駐屯地のヘリコプター約50機を移し、700人から800人の隊員が勤務する予定です。
【山口知事】
「民間空港として発展させていくという大前提があるのでその方向と、様々な漁協と排水対策など約束をしているので、それが果たされるように見守っていく」
防衛省は、来年の6月末までにオスプレイの配備に最低限必要な工事を終える方針で、九州防衛局は「工事は予定通り進捗している」としています。
一方では、駐屯地の建設をめぐっては、現在、工事の差し止めを求めた裁判も行われています。
7月には、オスプレイの配備に反対する九州4県の住民約100人が原告となり、佐賀地裁に提訴する方針だということです。
鄭重声明:本文の著作権は原作者に帰属します。記事の転載は情報の伝達のみを目的としており、投資の助言を構成するものではありません。もし侵害行為があれば、すぐにご連絡ください。修正または削除いたします。ありがとうございます。