萱野地区では昭和45年に開通した新御堂筋の写真を見ることができる

最新の拡張現実(AR)技術を用いた大阪府箕面市の無料スマホアプリ「ARでみのお歴史発見!」が開発された。誰でも利用可能で、市内の観光スポットでAR画像と記念撮影が楽しめるほか、明治・大正・昭和時代の写真も掲載。昔から現在に至るまでの同市の移り変わりを体感できる。

阪急箕面駅と箕面大滝、勝尾寺の市内3カ所の観光地でARスポットを設定。アプリに表示されるボタンをタップすることで、現実世界にアニメーションなどのCGや仮想現実(VR)を映し出すAR画像と記念撮影ができる。

特に、阪急箕面駅では明治時代の駅周辺の様子が360度浮かび上がり、当時の阪急電車のAR画像と一緒に撮影できる。

また、ARスポット含む市内18カ所の見どころスポットでは、その場所にちなんだ明治・大正・昭和時代の写真が見られる。3月に北大阪急行箕面萱野(かやの)駅が開業した萱野地区では、昭和45年の大阪万博開催にあわせて開通した新御堂筋の写真などがあり、市の移り変わりを感じながら歴史散策が楽しめる。

同市内には、府唯一の「日本の滝百選」になっている箕面大滝をはじめ、約1300年の歴史を誇る古刹(こさつ)、ミスタードーナツの日本1号店、カルピス生みの親である三島海雲が育った教学寺など、多くの観光スポットを抱えている。国のデジタル田園都市国家構想交付金を活用し、こうした見どころを楽しめるアプリを開発したという。

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