海上自衛隊は22日、4月20日に伊豆諸島沖で衝突・墜落した海上自衛隊のヘリコプター2機について、海洋研究開発機構が保有する無人での深海えい航調査システム「ディープ・トウ」による捜索の結果、衝突現場付近の海底で発見したと発表した。
引き続き海底の調査を継続していて、機体の引き揚げについては、実施の可否も含め、並行して調査中だとしている。
この衝突事故は今年4月20日、海上自衛隊のSHー60K哨戒ヘリ2機が伊豆諸島沖で夜間訓練中に衝突して墜落したもので、乗組員8人が死亡した。現場では今月から、JAMSTEC=海洋研究開発機構の水深6000メートルまで調査可能な無人探査機「ディープ・トウ」による海底の捜索が行われている。
海上自衛隊は9日に発表した調査結果で、事故の原因として乗組員による見張りが不十分で、相手機との距離を誤認した可能性があり、衝突の瞬間まで回避措置がとられていなかったとしたほか、2機の指揮官同士の連携が不足し、飛行高度が分けられていなかったと指摘した。
再発防止策として、見張りの徹底や高度を分ける管理の厳格化、衝突回避機能を持つ装備品の導入などを進めるとしている。
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