福島市議会では、人口減少などに伴う議員定数の見直しを検討するための議論を始めていて、来年の6月定例会までに結論を出し、必要に応じて条例改正案を提出する考え。
福島市議会は2023年12月、議員定数に関する調査特別委員会を設置し、これまでに事例調査などを重ねている。

福島市の人口は7月1日時点で27万2733人。
全国市議会議長会が全国815の市を調査した結果によると、2023年末の時点で、人口20万人から30万人規模の市では、1市あたりの平均の議員定数は30.8人だったが、福島市議会はこれを上回る35人となっている。

福島市議会では、2014年12月に、同じように特別委員会による調査を行い、定数を3減らしているが、そこから約10年は変わっていない。

特別委員会は7月23日に、現代日本政治の分析を専門とする東北大学の河村和徳准教授を参考人として招き、河村准教授は「議会は地域の産業構造を反映し、住民の縮図に近くしなければならないため、安易に定数を減らすだけの議論は適切でない」とした。

特別委員会は、今後、福島市と同規模の自治体での視察調査などを踏まえ、11月ごろから議論を本格化させる考えで、来年6月の定例会で結論を出したいとしている。定数の見直しが必要と判断した場合には条例改正案の提出も検討するという。

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