野田元首相 29日に立候補表明へ

野田元首相は、29日午前に地元の千葉県内で記者団の取材に応じると発表しました。

代表選挙への立候補を表明する見通しです。

28日朝は、千葉県習志野市の「京成大久保駅」前でおよそ2時間、朝のあいさつを行い「頑張ってください」などと声をかけられていました。

このあと記者団に対し、代表選挙への対応について「総理大臣経験者なので『負けて残念でした』という話ではない。国家をもう1回背負う覚悟でチャレンジをするわけで、不退転の決意で決める。政治生命をかけた判断をしなくてはいけない」と述べました。

そのうえで「先の通常国会では政治に対する信頼を取り戻すことができていない。真相解明はできずけじめもついていない。われわれが主導して政治とカネをめぐる『うみ』をすべて出すことからスタートしないといけない」と述べました。

吉田晴美氏 推薦人の確保「広がってきている」

代表選挙に立候補したいという意向を示している、衆議院当選1回の吉田晴美氏は、28日朝、地元の東京・杉並区の「久我山駅」前で有権者に声かけを行いました。

このあと記者団に対し「きょうは『代表選挙に出るんだね』という声ももらった。1期生で『10年早い』と言われそうだが『永田町の常識ではない行動を取れ』という声と受け止めている。国民の暮らしの視点を代表選挙の論戦に入れたい」と述べました。

また、立候補に必要な推薦人の確保について「はっきり『ノー』という議員は多くなく『どうしようか』と現状を考えているのだと思う。これから広げたいし、広がってきている」と述べました。

一方、「そもそも130人余りの党で20人の推薦人ではベテラン以外は立候補できない」と指摘しました。

泉代表「自分自身がリーダーシップとる2期目に」

代表選挙に立候補する意向を固めている泉代表は東京都内で講演し「この3年間、自分が目立てばいいのではなく、党そのものの体力を回復させることに全力を尽くしてきた。党の改革はまだ半ばであり、もっと政権を担える党にしなければならない。自分自身がリーダーシップをとる2期目にしたい」と述べました。

このあと泉氏は記者団に対し「推薦人は集めている。立候補表明はどこかの機会でやることになると思う。何かタイミングがあればお伝えしたい」と述べました。

江田 元代表代行「高い壁だがぜひとも届かせたい」

代表選挙への立候補に意欲を示す江田 元代表代行は、28日は栃木県日光市のホテルでみずからが率いる議員グループの研修会を開き、10人余りの議員が出席しました。

この中で江田氏は「私が代表選挙に立候補すれば、国民のために何をする政党なのかしっかり印象づける。みなさんに力添えをいただき、20人の推薦人を確保し、期待に応える論戦をしたい」と述べ、協力を呼びかけました。

このあと記者団に対し「20人の推薦人は本当に高い壁だが、グループをベースに確保に努め、ぜひとも届かせたい。もう1歩が難しいが、残された時間、ひとりひとりに会って推薦いただけるよう努力する」と述べました。

これに先立ち江田氏らは、日光東照宮を訪れ「見ざる・言わざる・聞かざる」で知られる三猿を見たほか、代表選挙に立候補した場合の必勝を祈願しました。

枝野前代表 みずからに近い議員と意見交換

代表選挙に立候補を表明した枝野前代表は、28日はみずからに近い議員と今後の活動の進め方について意見を交わしたほか、メディアの取材に応じました。

枝野氏は27日に党所属議員の議員会館の事務所を回ってあいさつしたほか、今後、みずからを支援する議員の地元を回る予定で、いち早く活動を本格化させています。

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