自民党総裁選(9月12日告示―同27日投開票)を巡り、立候補表明を9月上旬に見込む陣営が相次ぐ。日本に接近する台風10号の状況を踏まえ、8月中だった記者会見の予定をずらす動きなどが出ている。

自民党の小泉進次郎元環境相は28日、出馬を表明する記者会見を9月6日に開くと公表した。当初予定していた8月30日から延期した。

出馬の記者会見を27日に開く方向で調整していた林芳正官房長官も台風の接近を考慮して日程を延ばした。危機管理を担う官房長官の職務を優先して状況を見極める。

茂木敏充幹事長は28日、国会内で自民党栃木県連から出馬要請を受けた。「来週には覚悟を持った決断をしたい」と答えた。9月最初の週に立候補を正式表明する見通しだ。

災害対策を考慮する動きはこれまでも出ていた。19日に立候補を表明した小林鷹之前経済安全保障相は当初16日を予定しており、3日遅らせたという。16日は台風7号が接近していた。

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