沖縄県宜野湾市の松川正則市長の死去に伴う市長選挙は8日投開票され、市政与党側が擁立した無所属元職の佐喜真淳氏(60)=自民、公明推薦=が当選を確実にした。宜野湾市の普天間飛行場を名護市辺野古へ移設する日本政府の計画を容認する一方、普天間所属機の段階的移駐による負担軽減や、普天間の返還期日の明確化など、移設完了前に普天間の危険性除去を優先するよう日米両政府に求める考えを示している。
市政野党側やオール沖縄勢力が支持する無所属新人で前市議の桃原功氏(65)=立民、共産、社民、社大推薦=との事実上の一騎打ちを制した。2012、16年に続く3度目の当選。後を継いだ松川氏の18年、22年の当選を含め、5期連続の「保守市政」となる。
宜野湾市長選には、無所属新人で会社代表の比嘉隆氏(47)も立候補していた。
佐喜真 淳氏(さきま・あつし)1964年8月9日生まれ。宜野湾市真志喜出身。市議や県議を経て2012年市長選で初当選し、2期6年務めた。18、22年の知事選ではいずれも落選した。
【あわせて読みたい】
私たちの声を政治に届ける大切な手段の一つが、選挙です。でも、その仕組みやルールは多岐にわたり、実はよく分からないという人も少なくないはず。そんな選挙にまつわる疑問や「そもそも」に答えます。
鄭重声明:本文の著作権は原作者に帰属します。記事の転載は情報の伝達のみを目的としており、投資の助言を構成するものではありません。もし侵害行為があれば、すぐにご連絡ください。修正または削除いたします。ありがとうございます。