裏金事件をめぐり自民党を離党した安倍派の元座長・塩谷立 議員が9月10日に会見を開き、次の衆議院議員選挙に立候補しない意向を正式に表明しました。

浜松市を地盤とする塩谷立 議員は自民党・安倍派で座長を務めましたが、裏金事件をめぐり離党勧告処分を受け、2024年4月以降は無所属で活動しています。

こうした中、塩谷議員は9月10日に後援会の会合を開き、支援者に対して次期衆院選に立候補しない意向を明らかにした上で、記者会見を行いました。

会見で塩谷議員は冒頭「今期限りで議員生活を引退致します。次期総選挙には出馬致しません」と話し、現在の任期終了後は政界を引退する考えを示しました。

また、今回の決断に至った理由については「あくまでこれからの地域、浜松のことを考えた上で今回引退して、新しい形で今まで積み上げてきたものを地域に貢献できればという思いで決断した」と述べています。

一方で、離党勧告処分については「悔しいし、大変憤りを感じている。真実を語っても残念ながら通らない、なかなか伝わらない」と改めて不満を滲ませました。

塩谷議員は5月、報道陣に対して「無所属で出馬ということは大変難しく厳しい。しかも逆風なので、それをいかに乗り越えられるか」と話した上で、立候補に意欲を示していました。

現在74歳の塩谷議員は当選10回で、麻生内閣で文科相を務めたほか、自民党では総務会長や選挙対策委員長などを歴任しています。

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