岸田首相の後継を決める自民党総裁選がきょう(12日)告示され、9人が名乗りをあげた。県民と県選出の3人の自民党の国会議員は、誰が新総裁にふさわしいと考えているのか聞いた。

きょう告示された自民党総裁選には、2008年・2012年の5人を超え、過去最多の9人が立候補した。
政治とカネの問題を受けた今後の党改革のあり方や経済政策・選択的夫婦別姓などを争点に、本格的な論戦が始まる。

これに合わせ、きょう自民党県連から県内の党員・党友に投票用紙が発送された。
今回の総裁選は、「国会議員の367票」と、それと同数の党員・党友の「地方票367票」の合計で争われる。
地方票は、得票数に応じて割り振る「ドント方式」で各候補に配分される。
投票権を持つ県内の党員・党友1万217人で、投票用紙は9月17日に届く予定。県内分は、投開票日の27日午前8時半から県連で開票される。

県選出の自民党の国会議員3人が支援する候補者は分かれた。
県1区選出で、県連会長を務める遠藤利明衆院議員は、石破茂元幹事長。
県2区選出で、農林水産副大臣を務める鈴木憲和衆院議員は、茂木敏充幹事長。
県3区選出で、こども政策担当大臣を務める加藤鮎子衆院議員は、小泉進次郎元環境大臣で、鈴木・加藤両議員は推薦人に名を連ねた。

前回の総裁選で岸田陣営の選対本部長を務めた遠藤議員。今回は、「山形県との縁」があり、これまでの選挙で何度も応援に入ってくれたことへの「恩返し」として石破元幹事長への支援を決めた。

(石破茂元幹事長)
「政治の仕事は、夢を形にすること。新しい山形、山形から日本を変えていく」

(遠藤利明衆院議員・電話インタビュー)
「祖父が山形県知事で父も県の職員。縁があって山形県を大事にしてくれている。それに我々も応えたい」

さらに長い政治人生で培ってきた安定感があり、党の信頼回復を実現するためにも総裁にふさわしいと期待を寄せている。

(遠藤利明衆院議員・電話インタビュー)
「政治とカネの問題で不信を与えた。国民・党員が信頼している人がふさわしい。安心して自民党を支援してもらえる。そういう力を最も持っている人が石破さん」

茂木派の鈴木憲和議員は、前回河野太郎デジタル担当大臣を支援したが、今回は初めての総裁選出馬となった茂木幹事長を支援する。

(茂木敏充幹事長)
「最大限の支援をし、日本有数の穀倉地帯である庄内で営農ができるように環境整備を進めていきたい」

鈴木議員はおととい(10日)、7月の大雨で甚大な被害があった庄内・最上を茂木幹事長と一緒に視察。
地方の課題解決はもちろん、外交にも強みを発揮するリーダー誕生に向け後押しする。

(鈴木憲和衆院議員)
「経済をしっかり成長させて、同時にどこの国とも堂々と渡り合い国益を守れるリーダーは誰かと言われれば、私は経験豊富な茂木幹事長しかいないということで応援している」

(茂木敏充幹事長)
「鈴木さんのような今まで研さんを積んできた多くの仲間から期待の声を寄せてもらい、熱心に応援してもらっている。その期待に応えないといけない」

前回、岸田総理を支援した加藤鮎子議員は、小泉元環境大臣を支援する。

(小泉進次郎元環境大臣)
「失礼します。小泉選対です」

2019年からは政務官として小泉元環境大臣を支えた。

小泉「しっかり頑張りますので、どうぞよろしくお願いします」
加藤「子どもたちの未来のために、よろしくお願いします」
小泉「加藤大臣がやられている子ども子育て政策、しっかりやっていく」
加藤「“こどもまんなか社会”ぜひ進めてほしい」
小泉「ご支援をよろしくお願いします」

小泉「何度も鶴岡に行った。山形は食の魅力がたくさんある」
加藤「今、大雨で災害にあっている農家もいる。若いコメ農家が工夫して頑張っているので、ぜひそうした若い人たちも応援してほしい」
小泉「しっかり頑張ります」

加藤議員は小泉元環境大臣を支援する理由について、「新しいリーダーには幅広い世代の声を受け止めていける方が求められていると考えている」としている。

※小泉元環境大臣と加藤議員のやりとりは敬称略

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