鹿児島の拉致被害者家族 市川健一さん夫妻が鹿児島県姶良市で講演を行い、拉致問題に関心を持ち協力するよう訴えました。

また、9月27日に誕生する自民党の新総裁には「日朝首脳会談を一日も早く実現してほしい」と話しました。

拉致被害者 市川修一さんの兄・市川健一さん
「我が子・我が兄弟と引き裂かれ、塗炭の苦しみが30年40年と続いている」

市川さんの弟、市川修一さんは、1978年8月12日、増元るみ子さんとともに夕日を見に訪れた、日置市の吹上浜で北朝鮮に拉致されました。

今回の講演は健康や防災・人権について学ぶ姶良市の成人学級が、市川さんに依頼して実現したもので、約50人が参加しました。

2002年に5人が帰国して以降、一向に進展が見られない拉致問題。市川さんはこれまでの経緯などを説明した後、拉致問題への協力を呼びかけました。

市川健一さん
「拉致問題を忘れないでください。どうか皆様の力を私たち家族にお貸しください」

その後、健一さんの妻・龍子さんも登壇し、修一さんへの思いや政府が動かないもどかしさを語りました。

講演を聴いた人
「胸が張り裂けそう。話を聞いたから「もっと広げたいね」と(友人らに)話したい」「日本政府が責任を持って頑張らないと解決しない」

講演の後、報道陣の取材に応じた市川さん。

27日の自民党総裁選で誕生する新たな総裁に求めることを問われると。

市川健一さん
「人権侵害されているから、日本の行政の長としてしっかりと拉致問題に向き合ってほしい。日朝首脳会談を1日も早く実現してほしい」

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