兵庫県の斎藤知事が26日、失職し、出直し選挙に臨む意向を明らかにしました。

斎藤知事の記者会見場前から、関西テレビ・鈴村記者が報告します。

【鈴村菜央記者】「午後3時から始まった記者会見は、午後5時までの予定が、記者からの質問が途切れることがなく、5時を過ぎたいまも続いています。記者会見場にはざっと数えただけでも70人以上、入りきれないため廊下にいる人も含めると100人近くいるのではないかと、注目度の高さがうかがえます」

■『知事が職を辞するべきことなのか』初めて知事が話した“本音”のような言葉

【鈴村菜央記者】「会見冒頭、失職して出直し選挙をするという判断に至った理由よりも、最初に約5分間、実績を述べ、選挙の街頭演説のような説明でした。きょう新たに出てきた言葉として印象的だったのは、『知事が職を辞するべきことなのかというのが根底にあった』という部分です。この言葉は初めて知事が話した本音のような言葉でした」

「この言葉について質問したのですが、『辞職をした方が楽になると思ったこともあった』と話した一方で、実はこの思いは問題発覚当初から今に至るまでずっとあった考えだということが分かりました。これまで辞職についての考えは一度も示していなかった知事の中には、一連の問題が辞職するほどなのかと、根底にその考えがあったことが分かりました」

Q.今回の決断は、1人で決断したことなのか、誰かに相談して決めたのか分かっているのでしょうか?

【鈴村菜央記者】「齋藤知事はこれまでも不信任決議への対応は1人で決めると言っていましたが、実際にきのう夜の時点でも、議会関係者や県議らも全く情報がないと話していて、県議らも議会が解散するものとして緊張感が高まっていたと話していました。齋藤知事は会見でも『多くのメールを受け取って読んだ』とはしたものの、『昨日も誰かに相談したわけではない』と話していて、水面下の動きもほとんどない中での判断でした」

■高校生から『辞めないで』と手紙をもらい決断

斎藤知事の記者会見での主な発言をまとめると、次のようなものがありました。

・議会の解散については、最初から(選択肢に)なかった。出直し選挙に出るかが大きかった。

・きのう朝に決断をした。高校生から『辞めないで』と手紙をもらった。

・『職を辞すべきことなのか』という思いは根底にある。

・(出直し選で)政党の力を借りるのは難しいと思う。一人でやっていく。

このような発言がありました。

(関西テレビ「newsランナー」 2024年9月19日放送)

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