自民党の総裁選挙は、このあと新たな総裁が選出されるのを前にそれぞれの候補者が決起集会を開き、結束を確認するなどしました。誰が選出されるのか、最新の情勢はどうなっているのでしょうか。

 (政治部・岡香織記者報告)
 およそ1時間後に投票を控え、派閥でまとまった動きをとって勝ち馬に乗ろうとする動きが活発化してきています。

 麻生派は、距離のある菅前総理を後ろ盾としている「小泉氏を決選に残したくない」として1回目の投票から高市氏に票を積み増す方針で、決選に進めば、まとまって支持する考えです。

 また、安倍派も1回目の投票は自主投票とするものの、決選投票では、石破氏以外の候補を支援する方針です。

 一方で、旧岸田派は、保守派の高市氏は支持できないとして、決選投票では小泉氏や石破氏を支持する方針です。

 派閥単位で票を動かそうと、議員票の引きはがしが活発化していて、ある議員のもとには「支持しないなら選挙の応援はない」という話もあったようです。

 その議員票ですが、小泉氏がおよそ60票を固めています。

 高市氏と石破氏は40票前後で、わずかに高市氏が上回っている状況です。

 また、ANNが独自で党員票の現時点の開票状況を分析すると、石破氏と高市氏が激しくトップ争いをしている状況で、小泉氏が三番手となっています。

 高市氏と小泉氏の差は大きく開いていて、議員票次第では小泉氏が決選投票に進めるか難しい情勢となってきています。

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