自民党の総裁選挙は27日に投開票が行われ、石破茂元幹事長が新しい総裁に選出された。秋田県内の党員票は、有効票の4割近くを石破氏が獲得したほか、県関係の国会議員全4人が決選投票で石破氏に一票を投じた。
過去最多の9人が立候補した自民党の総裁選挙は、27日に投開票が行われた。
1回目の投票で高市早苗氏がトップに立ったものの、過半数を獲得することはできず、次点の石破茂氏との決選投票が行われた。
その結果、石破氏が高市氏を上回る215票を獲得し、自民党の第28代総裁に選出された。
県内の党員・党友は、投票権を持つ1万722人のうち、7549人が投票した。最も多い票数を獲得したのは石破氏で2934票。次いで小泉進次郎氏が1895票。高市早苗氏が1517票などとなった。
また、1回目、決選投票ともに「1票」とカウントされる県関係の国会議員は、次のように票を投じた。
石破氏の推薦人に名を連ねた秋田1区の冨樫博之衆院議員は、1回目、決選投票ともに石破氏に投票した。
加藤勝信氏の推薦人となった秋田3区の御法川信英衆院議員と金田勝年衆院議員は、いずれも1回目は加藤氏に、決選投票は石破氏に投票した。
石井浩郎参院議員は、1回目の投票先は公表せず、決選投票は高市氏に1票を投票した。
石破新総裁は、臨時国会を経て、次の総理大臣に就任する見通し。
事実上の次の総理に、秋田県内では期待の声が多く聞かれた。一方で、厳しい目も向けられている。
60代・アルバイト男性:
「小泉進次郎さんより期待してる。秋田は人口減少県なので、そこをもう少し考えてくれたらと思う」
20代・男子学生:
「岸田政権のときは裏金など問題があったので、クリーンな政治をしてもらいたい。また、外交とかも日中関係とかある中で、しっかり日本を守ってもらいたい」
70代・主婦:
「石破新総裁がいつなるかと待っていた。乱立していたけれど頑張った。すべて期待している。人を大事にする政策と、若い人たちがどんどん働けるような環境をつくってほしい」
10代・女子高校生:
「日本をより良い方向に変えていってほしい。子どもたちにとって暮らしやすい環境をつくってほしい」
70代・無職の男性:
「中国とはどうなるのだろうか。石破さんは軍備を進めることばかり言っていて、きちんと外交に取り組み、平和のためにやってほしいが、今の自民党にそういう人はいない。石破さんには国民の生活をきちんと考えてもらいたい」
50代・男性会社員:
「石破さんか、あまり期待してない。理由は、あまり変わらないかと思うから。本人的には、やっと総裁になれて相当うれしいと思うが、それだけで終わらないでほしい」
60代・パートの女性:
「期待している。私たちに分かりやすく話しているのを見て、『この人いいな』と思っていた。年を取った人の生活が穏やかになる感じになればいいと思う」
また、午後5時ごろに報道機関の取材に応じた佐竹敬久知事は「石破氏は、秋田県にも相当な回数、来県して会っているので、一番身近に感じる総裁。万能なので、内政、外交ともに今までの経験を生かしながら日本を立て直してほしい。地方の問題、人口減少、産業の活性化、農業の問題、いろいろな面で期待しているので頑張ってほしい」と期待感を示した。
臨時国会は10月1日に召集され、石破新総裁が次の総理大臣に指名される見通し。
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