9月27日誕生した石破新総裁は震災直後に、原発事故の対応にあたるはずだった国の拠点施設「オフサイトセンター」を視察するなどたびたび福島県内を訪れている。
<いわき市を視察>
2018年には、日本で普及が始まったばかりの「CLT工法」を活用したいわき市の復興公営住宅を視察し、住民と意見を交わした。
住民:「気密性は高いというのはわかります」
石破氏:「防音性、隣の部屋の音が聞こえるぞというのはありますか?」
住民:「防音性も高い」
<総裁選時も双葉町を視察>
2020年の総裁選時には、福島県双葉町を訪れ双葉郡の町村長などとの懇談会に臨んでいた石破新総裁。
今回の総裁選期間中にも、JR双葉駅周辺の復興状況を視察し、伊澤町長から今後のまちづくりなどについて説明を受けていた。
このとき、石破新総裁は「原子力政策は国が進めてきたものなので、大勢の方に帰っていただける体制を作るのも国の責任があると思っておりますのでね。震災以来13年たってここまできた。まだまだ帰れない方々大勢おられる。願いの実現のために国として出来る限りのことはしていかねばならんと思っております」と述べた。
<双葉町民の反応>
一方、その双葉町の住民は、石破新総裁による今後の復興政策に期待していた。
双葉町民は「どういう気持ちで住んでいるのか、なぜ双葉町に戻ってきたのかそこを発信して頂いて、双葉町の人口を増やして欲しいなと思っています。廃炉も含めて先が見せるような状態で、国が率先してリーダーシップをとってやって頂ければなと思っています」
9月に視察に訪れた際に、石破新総裁と一緒に写真を撮った女性は…。
「自分事として捉えてもらってしっかり政策に活かして欲しい。難しいことを分かりやすくいつもお話されているイメージがありますね」と話す。
そうしたなか、否定的な意見も。高齢男性は「期待することって言ったって今何も変わってないもんね。今までと違うやり方でやってください」と話した。
<今後の動き>
石破新総裁は、30日にも党の新執行部を発足させる見通しで、今後は衆議院解散の時期もひとつの焦点となる。
一方、石破新総裁について、立憲民主党県連は「実績も経験も豊富でバランスの取れた政治家だ」としたうえで、「財源の確保も含めて、福島の復興が前進するような取り組みをしっかりと進めていただきたい」とコメントしている。
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