27日に行われた自民党総裁選について、フジテレビ政治部・瀬島隆太郎記者が国会記者会館から最新情報を中継でお伝えします。
今回の逆転劇の最大の功労者は、決選投票で支持に回った菅前首相と岸田首相だとして、石破新総裁自身を含めた3人の意向が大きく反映された体制になるとの見方が上がっています。
石破新総裁は記者会見で、人事の基本的な考え方として、総裁選を争った他の候補者に最もふさわしい役職をお願いすると話しました。
注目の幹事長ポストについては「選挙に強いことが極めて重要だ」とした上で、衆参の選挙で勝利することが要求されるとの見方を示したほか、「なるべく首相に負担をかけてはならない。泥をかぶるのは幹事長の仕事だ」と述べました。
これを受けて、石破陣営からは「まずは衆院選を勝たなければ意味がない。選挙情勢は厳しい」として、「選挙の顔」になる小泉氏の起用に期待する声が上がっています。
ただ、小泉氏の周辺からは「この政権の幹事長ほど難しい役職はない。経験不足を指摘された小泉氏は今は経験を積むべきで、経産、防衛などの重要閣僚がいい」との声が上がっています。
一方、旧岸田派や他の派閥からは、支持を大幅に広げ4位に食い込んだ林官房長官を幹事長に起用し、党運営を安定させるべきだとの声も上がっています。
これまで麻生氏が務めてきた副総裁については「菅前首相を起用し後ろ盾とするのではないか」との見方がある一方、「岸田首相が直接副総理にスライドするのは考えにくい」との声が上がっています。
決選投票を争った高市氏の処遇については「アメリカ・韓国・中国との外交を考えた時に、外交に関わるべきではない」として、党の役職や内政関連の閣僚になるとの見方が上がっています。
また、内閣の要となる官房長官については石破陣営の中核を担った岩屋選対本部長や盟友関係にあった斎藤経産相などの名前が取り沙汰されています。
ただ、2人とも党内の基盤は弱い上、石破新総裁も党内に確たる後ろ盾がないだけに、周辺からは「新体制を安定させるには絶妙なパズルが必要だ」との指摘も出ています。
つい先ほど党内では、各議員に対し、来週前半までに希望の役職を伝えるよう指示があったということで、これらを踏まえて人事に踏み切るものとみられます。
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