自民党の石破茂総裁は27日、党本部で記者会見し、衆院解散の時期については予算委員会など野党との論戦を実施するとした上で、「なるべく早く国民の審判を賜らないといけない」と語った。
派閥の政治資金パーティー裏金事件に関わった所属議員の公認については「党選挙対策本部で適切に判断するが、公認権者は総裁である私だ。公認にふさわしいという説明責任を私もきちんと果たしていきたい」と説明した。
党役員・閣僚人事については「まだ白紙」とした上で「党の厳しい状況を何とか打開し、国民に信頼をいただくために、それぞれの役割を適切に果たしてもらえるようにしたい」と述べた。総裁選を争った8候補については「立派な識見をお持ちの方ばかりだ。それぞれ最もふさわしい役職をお願いする」と語った。
10月1日召集の臨時国会で新首相に選ばれた後、同日中に新内閣を発足させる考えを示し、党役員人事については「1日の前には党の体制を確立させる」と語り、週明けの9月30日には新体制を立ち上げる意向を示した。
閣僚人事で、派閥の均衡を考慮するかについては「派閥はもうなくなったので、どの派閥から何人ということは考えない」と語った。総裁を支える幹事長に求められる資質については「選挙に強いことが極めて重要」と指摘。衆参の国政選挙や東京都知事選などを挙げて「きちんと勝つ」ことを求めた。党内の掌握も重要な職務として「なるべく総理・総裁に負担をかけてはならない。泥をかぶるのは幹事長の仕事だ」と自身の幹事長経験を踏まえて語った。【園部仁史】
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