岸田文雄首相は退任前日となる30日、米国のエマニュエル駐日大使の表敬を首相官邸で受け、米大リーグ・ドジャースの大谷翔平選手らの直筆サイン入りユニホームをプレゼントされた。首相は元高校球児で野球好き。粋な餞別(せんべつ)に顔をほころばせ、記念撮影に応じた。
エマニュエル大使は表敬後、記者団に「野球は日米両国の国民的娯楽。職を去られる際には野球に関するものを贈るのがいいと思った」と説明。「首相はバイデン大統領と日米同盟強化の指標を作り上げた。黄金時代として歴史に名を残すだろう」と在任中の功績をたたえた。
10月1日に次期首相に就任予定の自民党の石破茂総裁については「会うのが大変楽しみ。石破氏は(自身と同じ)鉄道好きであり、軍事の歴史についても私と同じぐらい好きだと聞いた。将来一緒に電車に乗れれば」と語った。
石破氏が在日米軍の法的地位などを定める日米地位協定の見直しなどを掲げていることについて質問を受けると「(石破氏は)過去の首相と同じぐらい日米同盟にコミットされている。相互に尊敬の念を持ちながら協力したい」と述べた。【鈴木悟】
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