短期決戦が確実な情勢となった解散総選挙。長野県内の出馬予定者もすでに準備を進めています。3年前の前回選挙で大接戦となった長野1区を取材しました。

自民党・現職の若林健太さん。29日、長野市で後援会幹部を集めた会議を開き、解散総選挙へ向け結束を呼びかけました。

自民・現・若林健太さん:
「来週、再来週大きく日本の政治が動くのではないか。3年前のあの力添えをいただいた皆さまにまた再び力添えをいただきながら戦いに挑んでいかないといけない」

安倍派の政治資金パーティーを巡る裏金事件では、自身も、368万円の収入の不記載が判明。逆風の中での選挙になると覚悟しています。

自民・現・若林健太さん:
「この政治と金をめぐる反発がどうしてもある。私自身が一部関わりがあったことで皆さんにご苦労をおかけしなければならないこと、こうした事態を本当におわびする

先日の総裁選では、高市さんの推薦人を務めましたが、支持者からは石破新総裁への期待も感じていると言います。

自民・現・若林健太さん:
「自民党が生まれ変わって引き続き日本の舵取りをお願いしたいという期待を感じた。北信の10年先を担うのは私だと、国を背負う覚悟をもって引き続き担わせてと訴えたい」

立憲・現(比例)・篠原孝さん:
「(石破さんは)総選挙には一番手ごわい相手、論戦でも手ごわい相手、きちっとしている。政治家の中では理屈がわかる数少ない政治家です」

立憲民主党・現職の篠原孝さんは、個人的な交流もある石破新総裁について「手ごわい相手」としています。

30日朝、長野駅前で行った街頭演説では、早期の解散の意向を批判しました。

立憲・現(比例)・篠原孝さん:
「自民党の中でガタガタする前に一気に新内閣、新布陣で(総選挙を)やってしまおうと。石破さんも危険な道を歩んでいます。政権交代したら、石破さんは史上最短の内閣になる」

選挙を見据え、ミニ集会や街頭での訴えを重ねていて、裏金問題を徹底的に糾弾していくとしています。

立憲・現(比例)・篠原孝さん:
「(次の選挙の争点は)政治と金、裏金隠し。私は裏金(問題)を徹底的にたたいていこうと思う」

日本維新の会から出馬を予定している若狭清史さん。解散が早まっても、自分のやることは変わらないと話します。

維新・新・若狭清史さん:
「石破総裁が誕生し、今後早期に民意を問うことがあると思うので僕は僕で活動してきたことを訴えていくだけかなという捉え方」

若い世代への浸透を意識し、SNSを積極的に使って政策を訴えています。ただ、党に対しては、大阪・関西万博の会場建設費の増額や、兵庫県知事のパワハラ疑惑などで、逆風も感じていると言います。

維新・新・若狭清史さん:
「(党として)逆風を感じています。そこを言っていてもしょうがない。若狭清史という人間、個人を見てもらう。官僚主導からの脱却、しがらみ、既得権からの脱却、それが政治不信になっているので、きちんとした訴えをしていく」

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