立憲民主党は7日、次期衆院選の京都1区で、新顔で大学教授の平竹耕三氏(65)の公認を発表した。同区は共産党が重視していた選挙区の一つで、旧立憲時代も含め擁立は初。両党の溝はさらに深まりそうだ。
同区は小選挙区比例代表並立制となった1996年以降、共産の穀田恵二国会対策委員長が9回連続で立候補し、いずれも比例復活で当選している。穀田氏は引退を表明し、共産は後継に新顔で元京都市議の井坂博文氏(68)の公認をすでに発表していた。
一方の共産も同日、選挙の陣頭指揮を執る立憲の大串博志選挙対策委員長の佐賀2区で、新顔候補の公認を発表した。両党は、互いに候補を擁立し合う状況が各地で続いている。
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候補者一本化を野党各党に求めている立憲の野田佳彦代表は同日の会見で、京都1区での公認について「共産には事前に仁義は切った。誠意ある対話の中でこれからも色んな問題を解決できる」と主張した。(大久保貴裕、小林圭)
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