衆議院解散から一夜が明け、福岡でも事実上の選挙戦がスタートしています。
最も激しい戦いが予想されているのが、福岡市中央区などを含む都市型選挙区「福岡2区」です。
立候補を予定しているのは、自民党・前職の鬼木誠氏(51)、立憲民主党の前職・稲富修二氏(54)、日本維新の会・新人の本司敬宏氏(39)、共産党・新人の松尾律子氏(52)、無所属・新人の沖園理恵氏(50)、参政党・新人の黒石裕子氏(32)の6人です。
◆衆議院本会議(9日)
「衆議院を解散する」
“バラバラ”の万歳三唱で“バタバタ”の解散となった衆議院。
10日午前7時半ごろ、自民党・前職の鬼木誠氏(51)が早朝から街頭に立って有権者にチラシを配っていました。
今回、自民党にとっては裏金問題による逆風が吹く中での選挙。
自身は関与せずとも「かつてない危機感」を感じているといいます。
◆自民・前 鬼木誠 氏
「厳しいお声も時にいただきましたので、そうした批判の声も受け止めながらしっかりと訴えをしていきたい」
その鬼木さんに挑むのが、立憲民主党の前職・稲富修二氏(54)です。
◆立憲・前 稲富修二 氏
「この福岡2区の代弁者として、私を国会に送っていただけないでしょうか」
10日、事務所開きをした稲富陣営。
自民党の「政治とカネの問題」などを受けた政治改革を訴え、有権者の支持獲得を図る戦略です。
◆立憲・前 稲富修二 氏
「目標はただ1つで、この選挙区で勝つということです。毎回厳しい戦いですけれども、勝ち抜きたいと思っています」
実はこの2人、今回で5回連続の直接対決。
直近の2度の選挙では、いずれもわずか8000票差で稲富氏が敗れるという大接戦でした。
福岡2区といえば、福岡市・天神などを含む県内きっての“都市型選挙区”。
選挙のたびに有権者の半数が入れ替わると言われる中で、「無党派層」の動向が鍵を握ります。
そこで今回、福岡2区から立候補を予定している顔ぶれについて、支持政党を持たない若い世代の有権者に聞いてみるとー
Q.ご存じの方はいますか?
◆20代
「すみません、わからないです」
Q.知っている人は?
◆20代
「いないですね」
◆10代
「鬼木さん」
◆20代
「名前が分からない。会ったことも見たこともあるんですけど」
立候補予定者を知っている人は、ほとんどおらず…。
多く聞かれたのは「選挙に関心がない」という声でした。
そんな若者たちがいま、「政治家にやってほしいこと」とは?
◆20代
「賃上げとか、給料上げてくれたらなと。もっとゆとりのある生活をしたいです」
◆20代
「遊園地が欲しいです」
◆20代
「奨学金を借りている人が周りにも結構いるので、学生を支援するような制度があった方が良いと思う」
福岡2区では、日本維新の会の新人・本司敬宏氏(39)、共産党の新人・松尾律子氏(52)も立候補を予定しています。
◆維新・新 本司敬宏 氏
「東京だけではなく(地方都市が)育っていく政策をやって、各地域に成長する魅力がある地方都市ができたら、その成長が日本全国で起きれば、低迷した日本も変わると思っているので、若い方が学生生活を過ごしたこの街で、死ぬまで暮らし続ける街づくりをしたい」
◆共産・新 松尾律子 氏
「労働時間を短くする『1日7時間 週35時間まで』という法案を提出していまして、最低賃金は時給1500円以上、まずはそこから始めていきたい」
このほか、参政党新人の黒石裕子氏(32)、無所属新人の沖園理恵氏(50)が立候補を予定しています。
今回も激戦が予想される福岡2区。
衆院選の投開票は10月27日です。
鄭重声明:本文の著作権は原作者に帰属します。記事の転載は情報の伝達のみを目的としており、投資の助言を構成するものではありません。もし侵害行為があれば、すぐにご連絡ください。修正または削除いたします。ありがとうございます。