10月9日の解散を受けて衆議院の選挙戦も事実上スタートしている中、10日告示を迎えた参議院岩手選挙区の補欠選挙。
その戦いの構図について見ていきます。
そもそもこの補欠選挙は自民党の議員だった広瀬めぐみ氏が、公設秘書の給与を巡る詐欺事件で議員辞職したことを受け実施されています。
自民党はこの補欠選挙への候補の擁立を見送っています。
立憲民主党の元議員・木戸口英司氏の陣営では、今回の選挙で野党共闘の態勢を整えるため、新たに立憲民主党と無所属の県議15人で構成する政治団体「岩手を守り日本を変える会」を結成しました。
岩手を守り日本を変える会 佐々木順一会長
「必ず前回を上回る得票で県民の期待に応えなければならない」
これは共産党と距離を置こうとする党本部の方針のもと、政治団体を介して野党連携の形を整えるためで、8日はこの団体と共産党県委員会が、自公政権の転換を目指すなどとした政策協定を締結。
共産党県委員会は木戸口氏を支援するとしています。
また木戸口氏については社民党県連合が推薦しているほか、国民民主党県連の支持母体・県民社協会と岩手友愛会も推薦を決めています。
一方、新人4人のうち参政党の吉田利也氏の陣営では、10日の第一声に神谷宗弊代表が訪れました。
参政党 神谷宗弊代表
「このまま放っといたら岩手県がどうなるかということを、優秀な10代の子たちに考えてもらう、岩手に帰ってきてもらう、もしくは残ってもらう」
神谷代表は自民党支持層の受け皿になることを目指す考えを示しています。
また政治団体・世問う国民党の代表・小田々豊氏は高知県でベンチャー企業を経営しています。
幸福実現党の総務会長を務める松島弘典氏は盛岡一高出身で商社への勤務経験があります。
無所属の田中亜弓氏は元滝沢市議で、動物愛護団体「ペットの里」の代表理事を務めています。
新人それぞれ独自の人脈を生かした戦いを進めるとみられます。
投票日は10月27日です。
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