自民党の奥野信亮・前衆院議員(80)=比例近畿=が13日、奈良市内で記者会見を開き、15日公示の衆院選には立候補せず政界を引退すると表明した。

 奥野氏は、法相などを務めた父・誠亮氏の後継として、2003年の衆院選で旧奈良3区から立候補し初当選。17年の区割り変更に伴い、比例単独候補になった。これまで6期務め、総務副大臣や法務副大臣、党県連会長などを歴任した。

 会見で奥野氏は「80歳になり、そろそろ仕事を他の人につないでいかなければいけないだろうなと思った。疲れたからではない」と引退理由を語り、後継候補も立てないとした。

 政治家人生を振り返る中で、県連会長(2010~22年)として「安定した自民党」を築けたとする一方、「一番ミスしたのは郵政民営化。小泉純一郎(元首相)にだまされた」とも述べた。

 自民党派閥の裏金問題については、議員らの「不勉強」が招いたことだとして、「政治を志す者はルールをちゃんと頭の中入れて、ルールにそった活動をするのが筋だ」と述べた。(阪田隼人)

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