10月27日投票の衆院選の争点について、候補者の訴えを16日からシリーズでお伝えします。1回目は「政治とカネ」の問題。岡山・香川合わせて7つの選挙区に立候補した26人の訴えを届け出順にお伝えします。

■岡山1区
(住寄聡美候補(41)<共産・新>)
「(自民党は)国民の怒りに追い詰められている。大企業優先の政治がどんどん突き進んでいる。国民の思いからはどんどんかけ離れていると私は考えている」
(服部千秋候補(64)<維新・新>)
「「政治とカネ」を正していくことが私たちが取っている立場。企業団体献金の廃止、政策活動費の廃止、旧文書通信交通滞在費の可視化を行うべき」
(原田謙介候補(38)<立憲・新>)
「あまりに多くの金が政党・政治家に入り過ぎている。企業・団体の大きな金が入り過ぎていることで金権政治になっていると私は思うので、企業団体献金の禁止、政治資金パーティーの制限、大きな金に振り動かされない政治へと 変えていかなければならない」
(佐々木雄司候補(54)<国民・新>)
「政治資金に関しては「入り」と「出」を明らかにするよう国会で声を上げていきたい。与野党と共に、足並みがそろうように 一石を投じる役割を担いたい」
(逢沢一郎候補(70)<自民・前>)
「(政治資金を)チェックする第三者機関が必要。与野党でよく議論して(国民から)納得と共感がもらえる状況を確保していかなければならない。私も努力する」

■岡山2区
(山下貴司候補(59)<自民・前>)
「100兆円を超える予算を預からせてもらっている。我々が(国民から)信頼されているから。それをつまらない形で報告書への不記載で信頼を失うのはおかしい。許し難い。国民の自民党への怒りは「税金を払え」と。私はそうするべきだと思う。政治改革を抜本的にやらなければならない」
(余江雪央候補(46)<共産・新>)
「真相解明する気がない。このまま終わりに しようという態度がにじみ出ている。特に若い人たちの声をどこまで聞いてきたのか。苦しい声を私は聞いてきた。それに応える政治になっていない」
(津村啓介候補(52)<立憲・元>)
「基本的に政府とライバルの批判はせずに20年間政治家をしてきたのが自負だが、今回は姿勢を変える。旧統一教会の問題、裏金問題については今回注目が集まっていて、根絶するチャンスだと思っている」

■岡山3区
(加藤勝信候補(68)<自民・前>)
「政策活動費の透明化を図る。第三者機関を作る。政党交付金の未納付に対して答えを出していく。こういった姿勢をはっきり示していく」
(原田亜希子候補(51)<共産・新>)
「企業団体献金は全面的に禁止していかなければならない。やらないことにはクリーンな政治は実現しないと考えている」
(はたともこ候補(58)<立憲・新>)
「自民党には自浄能力がないので政権交代するしかない。裏金を廃止していくしかない。脱税だから。我々が同じことをしたら一発アウト。自民党の国会議員だけが許されるということはありえないと思う」

■岡山4区
(垣内雄一候補(60)<共産・新>)
「何に使ったのかほとんど明らかになっていない。徹底的に明らかにしていく。一番問題なのは企業が(パーティー券を)買って、企業団体献金の裏ルートになっている。企業団体献金をきっぱりと止めるところまで持っていきたい」
(橋本岳候補(50)<自民・前>)
「みんな(議員)バッジを外して(国民の)審判をもらうことが一番最初にするべきこと。「政治のカネ」の問題がどういうものか、どういう人がどういうことをやっていたのか。そのことを踏まえて投票してもらえるとありがたい」
(柚木道義候補(52)<立憲・前>)
「政治の世襲がなぜだめか。まずは金。政治資金は相続しても1円も税金を払わない。世襲議員たちが自分たちの都合のいい法律にしている。親の七光り、知名度も100%。後援会もあって金もあれば(選挙に)勝つ。誰が出ても」

■香川1区
(小林直美候補(50)<参政・新>)
「法律をちゃんと変えて国民にもっと公開するところは公開して、透明性を持たせて徹底的にどこから入ってどこに出ているのか分かるようにした方が良い」
(田辺健一候補(43)<共産・新>)
「意図的に、組織的に継続的に行われてきた、自民党ぐるみの組織的な犯罪行為。裏金問題の真相究明とあわせて、原資となっている企業団体献金そのものをきっぱりと廃止にさせる。このことが大事」
(小川淳也候補(53)<立憲・前>)
「論評に値しないぐらいお粗末で、不届きでけしからんこと。今これだけ国民生活が厳しい時に裏金をポケットに入れて税金も払わず、事実上犯罪行為を行ったと言われてもそのそしりは免れない」
(平井卓也候補(66)<自民・前>)
「党に対する厳しい国民の目というものは十分に理解している。その問題に関しては国民の審判を受ける。入ってくるお金と使っているものに関して透明性をさらに上げていくところが一番」
(町川順子候補(65)<維新・新>)
「国民も私も怒っているのは、政治をお金で動かした。選挙をお金で動かしたという事実があるのでそれを怒っている。厳しく追及したい」

■香川2区
(玉木雄一郎候補(55)<国民・前>)
「政策活動費は廃止しているし、旧文書交通費についても去年(2023年)から2年連続で公開を始めているので、政治と金の問題、政治に対する不信感を県民・国民の皆さんと払しょくしていく選挙にしていきたい」
(瀬戸隆一候補(59)<自民・前>)
「これはそもそも不記載が問題だった。個々人の政治家が説明責任を果たすことが必要だし、これからより政治資金の透明化を図っていくということが必要。それはこれから皆さんと議論していきながら、できるだけ透明化を図っていく」
(石田真優候補(42)<共産・新>)
「お金によって政策がゆがめられてしまうというところが一番の問題。特に日本の場合は大企業優遇が 余りにも目に見えてはっきりしているので、そこが一番の問題で、無くすためには 企業団体献金の全面的な禁止」

■香川3区
(笹井孝志候補(71)<共産・新>)
「裏金問題はしっかり調査、研究して、まだまだ隠された部分があると思うのでしっかりと追及しないといけない」
(細川修平候補(50)<維新・新>)
「やましいものは使ってはいけないし、やましくない、国のためになるのであれば正々堂々と使って開示すれば良い」
(大岡弘美候補(54)<立憲・新>)
「裏金は良くないと思う。あとの詳しい問題については党に持って帰って、党の皆さんと考えたい」
(大野敬太郎候補(55)<自民・前>)
「政治資金規正法上の不備。現金でやり取りできる、監査が行われていない、こういう問題を直ちにふたを閉める」

衆院選は10月27日に投票が行われます。17日は、物価高への対応を含む経済政策についてお伝えします。

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