衆院選「長野5区」。自民の前職に立憲と共産の新人2人が挑む構図となっています。
立候補したのは届け出順に自民党・前職の宮下一郎さん(66)、立憲民主党・新人の福田淳太さん(30)、共産党・新人の後藤荘一さん(71)の3人です。
自民・前 宮下一郎候補:
「小選挙区での落選が即、政治生命を失うことにつながる、まさに背水の陣である厳しい戦いであることを意味します」
自民党・前職の宮下一郎さん。2023年、岸田内閣で農林水産大臣に就任しましたが、旧安倍派の裏金事件で自らも収支報告書に12万円の不記載が発覚。わずか3カ月で退任しました。
自民・前 宮下一郎候補:
「派閥の収支報告の訂正に応じて入金科目を変更した、これだけであります。改めて不記載でも裏金でも脱税でもない、このことを皆さまに強く訴えたい」
選挙戦ではリニア中央新幹線や三遠南信道の整備推進、東京一極集中の是正に力を入れて訴えています。裏金問題で逆風が吹いていますが、丁寧に説明し信頼を取り戻したいとしています。
自民・前 宮下一郎候補:
「政治の信頼回復のためにしっかり頑張る。厳しい戦いだと皆さんに訴えをしてしっかり勝ち抜くために最後まで頑張り抜く」
立憲・新 福田淳太候補:
「政治が本気を出せば世の中は変わります。税金の使い道を変えれば、皆さまの暮らしは必ず良くなります」
立憲民主党・新人の福田淳太さん。元新聞記者で幼少期、飯田に住んでいたことがあります。「誰にも居場所がある社会を」と国政に初挑戦しました。「政治とカネ」の問題を厳しく批判しています。
立憲・新 福田淳太候補:
「自民党の政治家は人によっては、数千万円近いお金を懐に裏金として入れていた。こういった状況を改善するため政治資金規正法を再度改正して抜け穴をふさぐ」
選挙戦では、食料品の消費税を時限的に0%にすることや賃上げの実現などを訴えています。
立憲・新 福田淳太候補(有権者と握手):
「何とか勝ち抜きたいのでよろしくお願いします」
課題は知名度の低さですが、30歳という若さをアピールして浸透を図ります。
立憲・新 福田淳太候補
「私30歳ですので健康が許せば30年、40年お仕事ができる。それは今回の5区の立候補者の中で私だけであると自負している」
共産・新 後藤荘一候補:
「長引く高物価、その中で本当に大変な暮らしをしている、そういう状況を解決していくのが政治の力だと思っています」
共産党・新人の後藤荘一さん。飯田市議を5期務め、国政には初めての挑戦です。街頭では「裏金問題」を厳しく追及しています。
共産・新 後藤荘一候補:
「5区の現職、12万円ですが、″裏金議員″として所属していた(旧)安倍派が何をやってきたのかやっぱり説明をする責任はあると、この選挙戦で追及していきたい」
選挙戦では、最低賃金を全国一律1500円にすることや軍拡反対などに重点を置いて訴えています。1回目の市議選の時から使用している「落ちないたすき」をかけ、今回も戦っています。
共産・新 後藤荘一候補:
「仲間の皆さんや支持者の皆さんの要望があるので、それを聞きながら国会へ届けるということをしていきたい」
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