ウクライナ国防省のブダノフ情報総局長は22日、メディアとのインタビューで北朝鮮からの最初の部隊が23日にロシア西部のクルスク州に到着するとの見方を示しました。

クルスク州ではウクライナ軍がロシア領内への越境攻撃を行っていて、ブダノフ情報総局長は北朝鮮の部隊の規模や装備について「数日以内に判明するだろう」としています。

これに関して韓国の情報機関・国家情報院は23日、国会の情報委員会に対し北朝鮮軍の動向について分析結果を報告し、およそ1500人がロシアに新たに派遣されこれまでに合わせておよそ3000人が派遣されたことになるとの見方を示しました。

その上でことし12月ごろまでにおよそ1万人が北朝鮮から派遣されることになるとの見通しを示しました。

国家情報院の分析では北朝鮮の部隊のためにロシア軍が多くの通訳を準備し、無人機の操縦方法を訓練する状況も確認されたとしています。

これに先立ちウクライナのゼレンスキー大統領は22日、国民に向けた演説で「もし北朝鮮がヨーロッパでの戦争に介入できるなら、北朝鮮への圧力が十分でないのは明らかだ」と述べ、国際社会が北朝鮮に対して厳しい措置を講じるべきだと訴えました。

外務報道官 「深刻に憂慮すべきもの」

外務省の北村外務報道官は、記者会見でさまざまな報道や見方に関し、現時点で日本政府として答えるのは控えるとしたうえで、「最近のロシアと北朝鮮の間の軍事協力の進展の動きは、ウクライナ情勢のさらなる悪化を招くのみならず、わが国をとりまく地域の安全保障にも影響を与える観点から、深刻に憂慮すべきものと考えている」と述べました。

国連人口基金 “ウクライナの人口 約800万人減少”

UNFPA=国連人口基金は22日、2022年の侵攻開始以降、ウクライナの人口がおよそ800万人減少したとの推計を発表しました。

ウクライナの人口は侵攻開始の2021年はおよそ4300万人で、すでに少子高齢化に直面していましたが、侵攻後、多くの国民が国外に避難したことや、多くの人が命を落としたこと、出生率が世界で最低レベルに低下したことなどが原因だとしています。

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