連立与党を組む自民の石破茂首相ら大物も集中的に応援したものの、国民前職の鈴木義弘氏との激しい競り合いの末に惜敗。比例代表の北関東ブロックとの重複立候補はしておらず、与党代表が国会から姿を消す異例の事態となった。
党本部で思わしくない選挙情勢に厳しい表情を見せる公明党の石井啓一代表=27日、東京都新宿区で(安江実撮影)
公明代表の落選は、政権交代があった2009年衆院選の太田昭宏氏以来。太田氏は直後に辞任しており、石井氏の進退が注目される。◆石破首相、小池都知事らが応援も…
石井氏はこれまで比例代表北関東ブロックでの当選を重ねてきた。衆院選挙区の「10増10減」を受け埼玉県の選挙区が1つ増え、計16区になったことを受け、昨年3月に埼玉14区での出馬が決まった。埼玉14区の石井啓一公明代表㊧の応援に駆けつけた石破茂自民党総裁(埼玉県草加市で10月13日、大澤令撮影)
地元への浸透力が課題で、選挙戦序盤から接戦が報じられると、石破茂首相や岸田文雄前首相、小泉進次郎氏ら、連立政権を組む自民の大物が次々と応援に。都政運営で公明との関係を重視してきた小池百合子都知事も駆けつけた。◆「なじんでいない部分あった」
石井氏は接戦の結果を待っていた27日夜、ラジオ番組で「党代表になったばかりで、まだ党員、支持者になじんでいない部分はやっぱりあった。このタイミングで(選挙が)きたのはある意味で使命みたいなものがある。私なりに頑張ったつもりです」と述べていた。 鄭重声明:本文の著作権は原作者に帰属します。記事の転載は情報の伝達のみを目的としており、投資の助言を構成するものではありません。もし侵害行為があれば、すぐにご連絡ください。修正または削除いたします。ありがとうございます。