27日投開票の衆院選で、区割り変更で新しい選挙区となった東京30区(府中、多摩、稲城市)。小選挙区で敗北した自民前職の長島昭久さん(62)は午後11時45分ごろ、府中市内の選挙事務所で、支援者らを前に「悔しい限り。私の力不足」と硬い表情で悔しさをにじませた。

小選挙区で敗北し、支援者らにあいさつする長島昭久さん

 さらに「負けに不思議の負けなしと言う。逆風ではあったが、私の活動や姿勢の何かが足りない。自問自答して再出発したい」と述べて深々と頭を下げ、支援者ら一人一人に歩み寄り握手を交わした。  長島さんは石破政権発足とともに首相補佐官(安全保障担当)に就いた石破首相側近の1人。  選挙戦では、安全保障分野に詳しい前職としての知名度や、日ごろから地域の活動へ積極的に参加していることなど実績をアピール。地元の都議、市議らの支援などもあり先行すると見られた。  しかし、自民党派閥の裏金問題など与党側への逆風と、当選した立民新人の五十嵐衣里さん(40)の猛追をかわすことができず、小選挙区では及ばなかった。長島さんは比例に重複立候補している。(北浜修)


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