19日朝、東京のひばりヶ丘駅前であいさつをしていたのは、10月の衆院選で初当選した自民党の福田かおる議員です。
その福田議員が今、インターネット上でにわかに注目を集めています。
それは、飲食店の、自身の顔写真付き口コミのグーグルマップ上への投稿です。
全ての投稿が自身の選挙区である東京18区の飲食店で、自民党の支部長に就任したあとの2023年8月ごろから始まり、これまでに100件近くに上ります。
投稿を見てみると、料理の味やボリューム、さらに店内のWi-Fi環境や電源の有無などが詳しく書かれていて、店に対する評価は全てが星5の満点。
店の料理や外観の写真とともに、自身の顔が写った写真が数多く投稿されていました。
中には、ポスター風のスマホケースが写った投稿も…。
これらの投稿について、有権者からは「地域を広めるって言う意味でされてるのであれば、それはそれで別にいいのかな。別に気にならないです」「個人的には、それはそれでいいんじゃないかな。プロモーションっていう意味でも、私は賛成の人間なんで。それ自体は悪くないことだと思う」「それも含めて、投票するかどうかは自分たちで判断しないといけないかな」と言った声が上がっています。
しかし、福田議員は衆院選以降、口コミを投稿していないため、「悪くはないが、印象は良くない。選挙で顔を売るためにやってるって捉えちゃう」「選挙の日が近づいてアップする回数が多くなると、選挙活動の一環になってしまうのかなって感じはする」など、“選挙活動の一環だったのではないか”と指摘する声も上がっています。
福田議員による口コミが投稿された店は、どう感じているのでしょうか。
福田議員が団体で食事に訪れたという創作料理店「和ビストロ TORETATE」の料理長・仲澤豪料理長は「通知を見たとき、『最近来たことあるな』という認識はありました。星5がついていたので、良かったなと思いました。地域応援みたいな感じですかね。いいんじゃないかと思います」と話していて、他にも、福田議員のコメントに対しお礼の返信をする店もありました。
その一方で、口コミを投稿された別の店からは「来店した客が写真を投稿するのは自由ですが、仮に選挙活動の一環としての投稿なら、店舗以外に他店舗や系列元の企業にも影響する話なので、段取りを踏んでやってほしかった」といった意見もありました。
選挙を意識したアピールだったのか?
19日朝、福田議員に直撃すると、「(Q.Googleのレビューについて)特にお話しすることはないです。お答えする気がないということです」という返答がありました。
一方で、福田議員の事務所は19日午後、「2023年夏ごろから、自分が行ったお店の魅力や料理のおいしさを備忘録的に残すためと、利用者の参考になればとの思いでお店紹介を開始しました。今後も継続していきたいと思っています」とコメントしています。
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