この中で岸田総理大臣は、外務大臣当時の10年前に中南米との関係について講演したことを振り返った上で、「あれから10年がたって、われわれの関係は互いを尊重し学び合う重要なパートナーへと昇華した」と述べました。
一方で「10年前と今では国際社会を取り巻く状況は全く異なっている。国際秩序は今、新たな挑戦に直面し、自由と民主主義は世界で脅威にさらされている」と述べました。
そして、「人間の尊厳」が守られる世界の実現には、法の支配に基づく自由で開かれた国際秩序の確保と、気候変動など人類共通の課題の克服、それに世界のすべての人々が共有できる繁栄の追求という3つの方向性が重要だと指摘しました。
その上で、「日本と中南米が共通目標に向かっていくために不可欠なことは、人と人とのつながりだ。次世代を担う若者どうしの絆こそ、新たなパートナーシップの『道のり』を開く鍵だ」と強調しました。
そして「この歴史的なパートナーシップのあとには新しい『道のり』ができる。それこそが分断と対立の危機にひんする世界を協調へと導く輝ける『道のり』となる。私自身、新たな『道のり』を先頭に立って歩んでいきたい」と締めくくりました。
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