クマの人身被害が相次ぐ中、クマは里山だけでなく、市街地・住宅街といった人の生活圏でも相次いで目撃されるようになっている。環境省の専門家の検討会で、市街地で猟銃の使用を可能とする方針が大筋で認められた。

2023年、秋田県美郷町の作業小屋にクマ3頭が侵入し、約24時間にわたって居座り続けた。また、秋田市新屋の住宅街では、2023年からクマの目撃情報が相次いでいる。

市街地に影響が及んでいるにもかかわらず、現在の鳥獣保護管理法では、現場で安全が確保できても、住宅が密集する地域などでの猟銃の使用が原則禁止されている。

秋田県の佐竹知事は、5月17日に環境省で伊藤大臣と面会し、市街地に出没したクマに対し、猟銃を使って迅速に対応できるよう、法令の見直しを求めた。

環境省の専門家による検討会で、人身被害の恐れがあるなど一定の条件を満たす場合に、警察の発砲命令がなくても住宅街で猟銃を使用できるよう、法律を改正する方針が大筋で了承された。

 伊藤信太郎・環境相:
「検討会の取りまとめを踏まえ、鳥獣保護管理法の改正が必要と判断される場合には、現在は具体的な時期は明言できないが、速やかに対応してまいりたい」

環境省は、7月上旬にも方針を取りまとめる予定。

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