気象庁によりますと、本州付近に伸びる前線や前線上の低気圧に向かって暖かく湿った空気が流れ込んでいる影響で、西日本から北日本の広い範囲で大気の状態が不安定になり局地的に雨雲が発達しています。

午前4時までの1時間には、
▽山口県周南市鹿野で44.5ミリの激しい雨が、
▽広島県広島市で39.5ミリ、
▽石川県金沢市で38.5ミリの激しい雨を観測しました。

これまでに降った雨で広島県と山口県と島根県では土砂災害の危険性が非常に高まり「土砂災害警戒情報」が発表されている地域があります。

また、山口県を流れる川では氾濫の危険性が非常に高まり、「氾濫危険情報」が発表されています。

このあと低気圧は北日本を通過し前線が2日にかけて西日本から東日本に停滞する見込みです。

このため北日本では1日昼前にかけて、西日本と東日本では2日にかけて局地的に雷を伴って非常に激しい雨が降るおそれがあります。

2日朝までの24時間に降る雨の量は、いずれも多いところで、
▽九州北部で200ミリ、
▽東海と近畿、中国地方で150ミリ、
▽関東甲信で120ミリ、
▽北陸と四国が100ミリと予想されています。

また、3日朝までの24時間には
▽中国地方で100ミリの雨が降る見込みです。

気象庁は土砂災害や低い土地の浸水、川の増水に厳重に警戒するとともに、落雷や竜巻などの激しい突風、ひょうに注意し、発達した積乱雲が近づく兆しがある場合には頑丈な建物に移動するなど安全を確保するよう呼びかけています。

最新の気象情報に注意し、斜面や川など危険な場所には近づかないようにしてください。

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