東北地方は24日からの大雨で、山形県や秋田県を中心に大きな被害が出ていて、死者・行方不明者も出ています。その要因は東北地方に停滞する活発な梅雨前線です。日本の南には太平洋高気圧が張り出していますが、ここ数日、北海道の北に高気圧が現れてきたことで、その間の東北地方で梅雨前線が身動きが取れなくなっているような状況です。

24日から26日午前11時までの雨の量は山形県真室川町の差首鍋(さすなべ)で438.5ミリと、7月1か月の平年の降水量339.7ミリをわずか2日あまりで大きく上回っています。

この先、梅雨前線は次第に陸上には表現されにくくなってきますが、東北地方は引き続き2つの高気圧の間に入り、低気圧が次々に通過して雨雲が発生、発達しやすい状況が続きます。

これまでの大雨で地盤が緩んでいる地域では、土砂災害の危険度が高い状態がしばらく続くとみられることから、気象庁は秋田県と山形県については30日(火)まで警報級の大雨となる可能性が高いとしています。東北地方のその他の青森、岩手、宮城、福島の4県も、29日(月)まで警報級の大雨となる可能性がありますので、今後の情報に注意が必要です。東北の夏まつりシーズンが迫っている中、被害が拡大しないことを願いたいところです。

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