「非常に強い」台風10号が奄美にかなり接近しています。奄美では、夜にかけて線状降水帯が発生するおそれがあります。また、台風から離れた所でも線状降水帯が発生するおそれがあり、台風から離れた地域でも大雨災害などに厳重な警戒が必要です。

■台風10号はこのあとも発達続ける
台風10号は動きが遅いことが特徴で、動きが遅いことが大変厄介です。なぜかというと、海面水温の高い所をノロノロと北上するため、このあとも「非常に強い」勢力を維持し、中心気圧は925ヘクトパスカルと接近する台風の中では最強クラスで、九州南部などに近づくおそれがあるからです。

■奄美や九州南部は家屋倒壊する暴風のおそれ
きょう28日(水)に予想される最大瞬間風速は、奄美と九州南部で70メートルと一部の家屋が倒壊するような大変危険な暴風が吹きそうです。奄美だけでなく、夜にかけて鹿児島県や宮崎県でも線状降水帯が発生し、大雨災害の危険度が急激に高まるおそれがあります。四国の太平洋側や東海など、台風から離れた地域でも同じような所で非常に激しい雷雨が続く可能性もあります。

■総雨量1000ミリ超える記録的大雨のおそれも
あす29日(木)にも台風10号は九州を直撃し、九州に上陸するおそれがあります。その後、暴風域を伴いながら日本列島を縦断する見通しです。西日本はあす29日(木)からあさって30日(金)、東日本はあさって30日(金)から31日(土)にかけてを中心に大荒れと天気となりそうです。特に九州南部の総雨量は、多い所で1000ミリを超える記録的な大雨となるおそれがあります。安全を第一に考えてお過ごしください。

□予想24時間降水量(多い所)
▼29日(木)午前6時まで
  東海 200ミリ
  近畿 120ミリ
  四国 250ミリ
九州北部 300ミリ
九州南部 500ミリ
  奄美 300ミリ

▼30日(金)午前6時まで
  東海 300ミリ
  近畿 200ミリ
  中国 150ミリ
  四国 400ミリ
九州北部 500ミリ
九州南部 600ミリ
  奄美 150ミリ

▼31日(土)午前6時まで
  東海 300ミリ
  近畿 300ミリ
  中国 200ミリ
  四国 400ミリ
九州北部 300ミリ
九州南部 150ミリ

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