台湾メディアによりますと、柯主席は台北市長を務めていた2020年に、商業施設の建設計画をめぐり企業側の陳情を受けて容積率を不正に引き上げ便宜をはかったとして、汚職の疑いが持たれています。
司法当局は、関係者への事情聴取などを進め、30日から柯主席の自宅や民衆党本部などを捜索するとともに柯主席本人の事情聴取を行っていました。
そして、柯主席が夜間の聴取を拒否したことから、台北地方検察署は31日未明、柯主席を逮捕したということです。
柯主席の弁護士は、逮捕手続きに法的な問題がないのか、裁判所に審査を申し立てる考えを示しているということです。
柯主席は、ことし1月に立候補した総統選挙で、政治献金の会計報告に虚偽の記載があったとして、3か月間の休職を29日発表したばかりでした。
柯主席は、与党・民進党と最大野党の国民党の2大政党に不満を持つ人たちの受け皿として支持を集め、民衆党の党勢を拡大してきましたが、今回の逮捕によって影響力の低下は避けられない情勢です。
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