22日、線状降水帯が発生し、猛烈な雨となった宮崎県。23日は最高気温が30℃に迫る中で、住人の方たちが片付け作業に追われました。そして土砂崩れなどで安否が分かっていない2人の捜索活動は今も続けられています。
山肌は大きく削られ、崩れた土砂はその下の住宅を飲み込みました。周辺では、24時間態勢で警察や消防などによる捜索活動が続いています。
23日午前0時半ごろ、宮崎県延岡市で、三輪保幸さんの住宅の裏山が大きく崩れました。
三輪さんは近くの別の家にいたため無事でしたが、「家屋が土砂に潰されている。中に妻が取り残されていて連絡がつかない」と消防に通報。当時、妻の弘美さん(56)は就寝中だったということで、安否が分かっていません。
「ヤバくないですか?行けるんですかね?」
22日、宮崎県内で発生した季節外れの線状降水帯。延岡市のコンビニエンスストアの駐車場では、看板の半分ほどの高さまで水が…
動画提供者
「かなり道路が冠水しているような状況。身の危険というか、本当に怖かった」
日南市と延岡市付近で、それぞれ1時間に120ミリの猛烈な雨が降ったとみられ、大きな被害が出ています。
日南市では川で軽乗用車が流され、車に乗っていた70代の男性が行方不明になっています。23日午前7時ごろ、川で男性が乗っていたとみられる軽乗用車を発見しましたが、男性はまだ見つかっていません。
市などによりますと、当時、軽乗用車は道路の冠水により動けない状態となっていて、その後、流されたということです。
一夜明けて、宮崎県内では最高気温30℃に迫る暑さの中、住民らが片付け作業に追われました。
こちらの商店は、裏の用水路が土砂やがれきでせき止められて氾濫し、店舗と住宅が床上浸水しました。
「ものすごい、初めて。あっという間でした。車も全部浸かった。シートまで全部濡れた」
また、こちらの住宅は床上50センチほど浸水。畳や家財道具は、ほぼ水に浸かりました。
住民
「まさかですね、まさかです…。甘く見ていた」
宮崎県では24日夕方以降、再び雨が降る見込みで、土砂災害などに注意が必要です。
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