衆院選に福島3区から無所属で立候補を表明した自民党の上杉謙太郎前衆院議員(13日午前、福島市)=共同

自民党の上杉謙太郎前衆院議員は13日、福島市で記者会見し、27日投開票の衆院選に福島3区から無所属で立候補すると表明した。

政治資金問題に関係し、責任を取るとして比例東北ブロック単独での出馬を11日に辞退した。ただ本来なら3区候補となる自民の菅家一郎前衆院議員も裏金事件により12日に不出馬を表明したため、自民県連の要請により立つとした。

菅家氏の出馬断念で、現在、3区の候補予定者は野党だけになっている。上杉氏は会見で「自民を支援してくださった皆さんのために(与党系候補のいない)空白で選挙を迎えるわけにはいかない」と強調した。

自身の政治資金問題については「有権者に目の前でおわびして『自民党は変わる』と説明し、審判を仰ぐ」とした。県連や菅家氏の全面的な支援を受けるという。

上杉氏は政治資金収支報告書に2018年から5年間で309万円の不記載があり、幹事長注意を受けた。自民では旧安倍派の上杉氏と杉田水脈氏、尾身朝子氏が裏金事件を巡り比例代表からの出馬を辞退した。

3区には立憲民主党の小熊慎司前衆院議員と、共産党新人の唐橋則男氏が立候補を予定している。〔共同〕

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