米連邦議会の上下両院合同会議で演説する岸田首相=11日、ワシントン(ロイター)

岸田文雄首相は米議会での11日の演説で、日本が米国と肩を組んで国際社会を主導すると訴え、民主、共和両党の議員から熱い歓迎の拍手を受けた。米政治の分断に苦言も呈し、米議会で停滞するウクライナ支援の必要性を訴えて米国を諭したが、おおむね好感を持って受け止められた。

「日本の国会ではこれほどすてきな拍手を受けることはない」。冒頭に自虐ネタで笑いを取った岸田氏。幼少時代を過ごしたニューヨークで家族が地域に暖かく迎えられたエピソードを紹介すると、議員に笑顔が広がり、会場の下院本会議場の雰囲気が一気に和んだ。

米連邦議会で演説する岸田文雄首相(右手前)=11日、ワシントン(ゲッティ=共同)

米国の党派対立でウクライナ支援が中断していることを念頭に「米国のあるべき役割について、一部の米国民が自己疑念を持っている」と指摘。「今日のウクライナは明日の東アジアかもしれない」と語りかけ、日米両国が総力を挙げるべきだと訴えた。(共同)

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