吉村洋文共同代表=大阪市中央区で2024年11月12日午後3時5分、北村隆夫撮影

 兵庫県知事選で斎藤元彦知事(47)が再選されたことを受け、兵庫維新の会は24日、斎藤氏がパワーハラスメントなどの疑惑を文書で告発された問題と、知事選での対応について総括する会合を開いた。出席した日本維新の会の吉村洋文共同代表(大阪府知事)は、県議会の自主解散など三つの選択肢を示し、兵庫維新側にいずれかを実行するよう求めた。

 兵庫維新の片山大介代表は一連の対応への責任を取って辞意を表明した。会合終了後、報道陣の取材に応じた吉村氏は、県議会の自主解散▽公益通報や職員の政治活動禁止の条例制定▽維新県議団で別の対応を検討――の三つの選択肢を兵庫維新側に提示したと明らかにした。

 吉村氏は知事選後、「議会の正統性がなければ、百条委(県議会調査特別委員会)の正統性もない。議会が信任されているか当然考えなければならない」と指摘していた。

 知事選では、維新を離党して無所属で出馬した元参院議員、清水貴之氏(50)は25万8388票で3番手となり、当選した斎藤氏の111万3911票に遠く及ばなかった。【東久保逸夫、栗田亨】

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